長岡技術科学大学テクノミュージアム
こんにちは。修士1年の中村です。
私事ではありますが。1つ話をさせていただきます。
今春の成果報告会で長岡技術科学大学の南口先生の講演を聞き、
途中で紹介されていた「テクノミュージアム」を見学したかったからです。
今回はそのレポートです。
テクノミュージアムは長岡技科大キャンパスのほぼ中央にありまして、
より緻密な合金加工を可能にする技術、光合成を真似たバイオ燃料電池、
水に溶けた放射性セシウムを除去する吸着剤など、種々の最先端研究が紹介されていました。
その中でも1つ、私の印象に残った研究を取り上げてみますと、
「人の肌の美しさを数値化するカオス・フラクタル理論」という研究です。
「フラクタル」とは部分と全体とが似た形を作る図形ことでして、
木の枝分れや雲の形、カリフラワーなど、自然界にもよく見られる現象です。
一方、肌には美しい肌とそうでない肌があり、我々は日頃からその区別を行っているのですが、
「フラクタル理論」ではフラクタルのパターンを応用することによって
人の感性を調査し、化粧品などの様々な製品の感性価値を評価する研究です。
正直に言いますと、私もフラクタル理論について詳しくは理解できないのですが、
普段の生活と複雑な研究とをうまく結びつけ、見る人の知的好奇心を湧かせる内容でした。
展示の内容も充実しているのですが、同様に展示の方法もよく考えられていまして、
まず展示物をサイコロ状やカード状などの手に取りやすい形で置かれていました。
また展示物の説明も、専門用語は極力省かれており、もし専門用語を用いる場合は、
しっかり噛み砕いた説明で分かりやすかったです。
そして、研究の終着には工業製品がしっかり見据えられており、
近い将来には生活のすぐそばにありそうな予感を抱かせる雰囲気でした。
2週間以内を目処に更新します。さようなら。