なごや・サイエンス・ひろば2014
こんにちは。修士1年の中村です。
先日、愛知県産業総合技術研究所中部センターおよび近隣の研究センターにて
なごや・サイエンス・ひろば2014が開かれ、触媒学会西日本支部として
岐阜大学の近江研究室と共にキャタリシススクエアへ手伝いに行きました。
今回はそのレポートです。
当日は「電池を作ってみよう」や「サイエンスショー」、
「ダイヤモンド状炭素コーティングに触れてみよう」など、
様々な体験・展示ブースが催されました。
そして触媒学会西日本支部ではキャタリシススクエアと題しまして、
代表的な触媒であるゼオライトの模型を作製する体験と、
燃料電池や脱臭触媒などの身近な触媒の紹介を行いました。
ゼオライトとは鉱石であり触媒の1種でして、アルミノケイ酸塩
(酸化ケイ素の中のケイ素の一部をアルミニウムにしたもの)が
規則的な構造をもつ物質のことです。均一な隙間を形成していて、
その隙間に分子が入るか否か、という分子ふるい効果を備えています。
また、ゼオライトは固体酸性という、水素イオンの受け渡しができる機能があり、
触媒として利用されます。例えば硫酸は酸性ですが液体なので、
使ったあとの回収が難しいという点がありますが、
ゼオライトは固体なので回収が簡単というメリットがあります。
(図 様々な細孔構造を持つゼオライト[ゼオライト学会より])
このゼオライトには種々の構造パターンがあり、
当ブースではA型の1/8モデルを作製しました。
この<基本モデル>は六角形と四角形の組み合わせでできているのですが、
その位置関係が複雑で、試行錯誤を繰り返しながら作る子供が多い印象でした。
しかし中には規則的な配色まで考えて<基本モデル>を組み立てる子供もいました。
あまりに来場者数が多かったために模型の材料がなくなってしまい残念でしたが、
おおよそ200人の親子に来ていただきました。ありがとうございました。
2週間以内を目処に更新します。さようなら。