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名古屋工業大学 先進セラミックス研究センター 環境材料研究グループのブログ

第52回セラミックス基礎科学討論会

こんにちは。学部4年の中村です。

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先日ウインクあいちにて第52回セラミックス基礎科学討論会が開催され、行ってきました。

今回はそのレポートです。

 

討論会には総計でどれだけの人数が来られたのか分からないのですが、

私の居りました会場(環境・エネルギー・触媒)では少なくとも100人以上の方が来られました。

当研究室からも羽田先生と博士課程1年の土井さんが発表を行いました。

また会場では私の専門である環境触媒の他に、光触媒・熱電変換材料・太陽電池・顔料・センサーなど、

多岐にわたる興味深い発表を聞きました。

 

その中でも1つ、私の印象に残った発表を取り上げてみますと、

東京工業大学の応用セラミックス研究所による光触媒の発表です。

 

その発表は、酸化ニオブというセラミックスをシート状にしたものに、ルテニウムとロジウムという元素を

シートの表面ではなく構造中に加えることで、光触媒としての性能が向上する、というものでした。

普通、触媒反応は物質の表面で起こるので、触媒作用をもつ元素は表面に加えますが、

シートの形状を活用することで構造中での光触媒反応を実現した、とのことでした。

そして当会場には様々な分野を専門とされている方がいらっしゃったので、

その発表に対して、シート構造や添加元素の状態などについて多方面な質問があり、

特に関心を抱く発表でした。

 

今回の討論会では自身の専門領域はもちろんのこと、関連する研究からも刺激を受け、

一方で実験結果をあらゆる観点から考察する必要があると実感しました。

 

近いうちに更新します。さようなら。