ISEPD 2014
こんにちは。学部4年の中村です。
(The 15th International Symposium on Eco-Materials Processing and Design)
というエコマテリアルフォーラムが開かれ、
当研究室から羽田先生と博士課程1年の土井さんが発表を行いました。
今回はその代理レポートです。
まずエコマテリアルについて説明しますと、
Environment Conscious Materials(環境を意識した材料)から生まれた造語で、
「優れた特性・機能を持ちながら、より少ない環境負荷で製造・使用・リサイクルまたは廃棄でき、
しかも人に優しい材料(または材料技術)」です(エコマテリアルフォーラムより引用)。
当研究室では自動車排ガス浄化触媒がエコマテリアルに当てはまります。
白金・パラジウム・ロジウムといった希少金属の使用を軽減しつつ、
他の金属と組み合わせたり構造を工夫したりすることで優れた環境保全性能を発揮するからです。
フォーラムでは環境触媒はもちろんのこと、太陽電池などの新エネルギー分野、
またレーザーや電気を用いることで極力エネルギーを使用せずに材料を作製する技術など、
広範囲に及ぶ発表が行われていました。
そして会場を一歩でも出ると、バイクの交通量がすごく多かったです。
あまりにも近すぎる車間距離も気になりましたが、研究の習慣からか、
バスやバイクから排出される排気ガス、そしてベトナムの空気の白さに不安を覚えました。
PMという非常に小さな“すす”が大量に舞っていたのです。
マスクをしていても通り抜けて吸い込んでしまうくらい小さなPMなので、
エンジン内部で酸素の量をしっかり制御し、またマフラー部分でPMを捕集することが重要なのですが、
市内を走るバスにはそもそもDPF(浄化フィルター)が取り付けられていませんでした。
最終日にはフォーラム参加者でハノイ市周辺を観光しました。
ハノイ工科大学とつながりのある長岡技術科学大学の方に案内をお願いしました。
フォーラムの関係者ならびに羽田先生、土井さん、お疲れ様でした。
2週間以内を目途に更新します。さようなら。