一触にして良媒 HELLO GOODBYE

名古屋工業大学 先進セラミックス研究センター 環境材料研究グループのブログ

第57回石油学会および第19回JPIJS若手研究者のためのポスターセッション

こんにちは。修士1年の中村です。

 

f:id:seraken206:20140528091736j:plain

先日、東京都江戸川区にて第57回石油学会、

および第19回JPIJS若手研究者のためのポスターセッションが開かれ、

当研究室から修士課程1年の太田君と私が発表を行いました。今回はそのレポートです。

 

 今学会では、例えば石油系燃料に含まれる硫黄成分を除去するための触媒(水素化脱硫)や、

膜を利用したガス分離プロセスの開発など、石油に関連する技術が発表されました。

 

その中でも1つ、私の印象に残った発表を取り上げてみますと、

トヨタ自動車によるFCV開発」という発表です。

 

FCVとは燃料電池自動車(Fuel Cell Vehicle)のことでして、

ガソリンの代わりに水素が、エンジンの代わりにモーターが搭載され、

有害な排気ガスが一切出ない仕組みになっています。

 

会場の特色を踏まえて、今回の発表は石油との関わり、次いでは現在の開発状況を中心に進み、

長距離や寒冷地走行の実現、水素ステーションの設置、製造の簡便化への取り組みなど、

とても興味深い話を聞くことができました。

一般販売に向けてはまだまだ課題があり、その1つが価格の高さなのですが、

エコ自動車の価値そのものを高級車や住宅のような、

憧れの買い物までイメージを高めてゆくべきなのではないか、という印象を持ちました。

 

そして石油学会内では第19回JPIJS若手研究者のためのポスターセッション、

こちらは学生がポスターを使っての、話し手と聞き手が近い距離での発表であり、

途中段階でありながらも最先端の研究が報告されました。関心を引く内容ばかりでした。

 

研究者の一員という自負を持つことができ、

また同世代における研究者の雰囲気も味わうこともでき、

そして同じ分野の研究者から意見もいただくことができるなど、

いくつもの収穫のある発表会でした。

 

 

一週間以内を目処に更新します。さようなら。